冬は風邪が流行る時期ですが、風邪でもないのになんか調子悪い、という方も多いと思います。ひょっとすると、それは自律神経の乱れが原因なのかも知れません。
自律神経が乱れると、「頭が重い」「動悸や息切れがする」「めまいや耳鳴りがひどい」「手足が冷えてつらい」「冷や汗がでる」「血圧が激しく上下する」「吐き気がする」「イライラする」「夜眠れない」など、特に風邪を引いたわけでもないのに体の不調を感じるようです。
人間の体は季節によっても変化していて、冬は副交感神経がやや優位になります。寒くて夜が長い冬はのんびり過ごしなさい、というのが自然の摂理なんだそう。
でも、現代の生活ではそうもいかず、季節に関係なく忙しさは変わらずで、仕事をしている人は年度末に向かっていつも以上に忙しくなります。
その結果、必要以上に交感神経が刺激されて副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経失調症になるのだとか。
ヨガのレッスンをしていると、季節によって身体が求めていることが変化してるのがわかります。暖かくなってくると皆さんどんどん動きたくなり、激しいクラスが人気になります。寒くなるとじっくりゆったりと、呼吸と共に動くクラスが好まれます。これも自然の摂理ですね。
横浜相原病院の吉田院長によると、
「この時期を無理せずにうまく乗り切るには、朝は早起きして、ゆっくりトイレに行ったり、食事をしながら少しずつ体を目覚めさせる。通勤は時間にゆとりを持って急がないこと。
朝は「リラックス神経」から「戦う神経」優位へと徐々に切り替わる時間帯なので、ここで無理をしたり慌てると自律神経のバランスが崩れ、心身の不調が1日続くことになります。
仕事を始めるときも、難しいものは後回しにして、まず簡単なものから始め、調子が出てきたら難しいものに手をつけるといいでしょう。何よりも夜更かしは禁物。いつもより早寝早起きを心がけ、すっきりした目覚めを迎えてください。」とのこと。
ヨガをしている方は、この時期は特に呼吸をフォーカスしたヨガがおすすめ。呼吸は自律神経に働きかけるので、アライメントにはこだわらず、ただただ呼吸に意識を向けるヨガです。 あるいは、ゆっくりじんわりと徐々に体を目覚めさせてあげてから、より大きな動きに移るようにする。 そして、夕方以降はなるべく体を興奮させないように、やるなら陰ヨガや瞑想がおすすめです。 因みに私が現在学んでいるヨガに特化したTMC(伝統中医学)でも、冬は「Water」のエレメントで、静かで内側を内観するようなヨガや瞑想を勧めています。
ヨガや瞑想を習慣にしていると、身体と繋がることができるので、身体が何を欲しているのかが段々わかるようになってきます。体調の変化にも早期に気がつき、悪化する前に対処できたりするようになります。
ヨガをしない方も(する方も)、カフェインやお酒は控えめに、夕方以降はスマホやテレビなどもほどほどにして、夜寝る時間に向かって全てのエレルギーをフェードアウトしていきましょう。お風呂に入り、暖かいハーブティを飲み、読書をするなどして、なるべくリラックスして過ごしましょう。できたら電気も少しずつ薄暗くしていきます。
そして寝る前に数分間目を閉じて、ただただ身体の内側を感じてみたり、深い呼吸をするなどがおすすめです!
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