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執筆者の写真yukorowe

ヨガと腰痛に関する最新情報!



WHOによると、60~70%の人が一生のうちで一度は腰痛の経験をするそうです。

実は私も以前は腰痛持ちでしたが、現在のヨガメソッドに切り替えてからはすっかり腰の痛みはなくなりました。


先週参加していたヨガ・イノベーション・コンフェレンスで、腰痛と胸腰部の筋膜に関する実に興味深い研究結果があったので、シェアしたいと思います!



腰痛の原因は本当に様々なのですが、この研究では多くの痛みの原因になっている背中の最もメジャーな筋膜、『Thoracolumber Facia=TLF(胸腰部の筋膜)』に注目しています。


最近の研究から、慢性の腰痛とストレスには深い関係があるということがわかってきています。筋肉と比べて、筋膜には沢山の神経があるのですが、このTLF(胸腰部の筋膜)には特に交感神経が密集しています。そのため、交感神経の優勢時(闘争・逃走モード)には、この神経細胞が刺激され、腰痛の痛みを増強させることが考えられます。つまり、ストレスが多い時には腰痛が悪化するということ。そういう経験をされている方も少なくないのではないでしょうか。


また、もう一つ神経が関係していることがあります。腰痛の人の腰部の『固有受容感覚(目を閉じていても、自分の手や足の位置と、それを動かしていることが分かる感覚)』は、正常に機能していない傾向にあることが分かっているそうです。


これらの神経にはヨガで効果的にアプローチができます。交感神経を抑えて副交感神経を優勢にするテクニックや、固有受容感覚を高める筋膜リリーズや動作なども豊富にあるのです。


更に、腰痛の人に見られる傾向として、TLFの二層の筋膜が、お互いスライド(行き来)し辛くなっていることが挙げられます。その原因としては、1.神経と筋肉のコントロールが正常に機能していない、2.痛みや炎症によって動作パターンが変わり、時間をかけて筋膜が変形あるいは癒着している、3.TLF自体の病変、等が考えられるそうです。


素晴らしいことに、ヨガには、筋膜自体に直接アプローチして、強化・ストレッチする方法も沢山あるのです。


これらを組み合われば、慢性の腰痛は改善していく可能性が高いと思います! 



しかし悲しいことに、ヨガによって腰を痛めてしまう人が後を絶たないということも事実です。


私は以前、ヨガはいかに美しいポーズをとるか、難しいポーズをとるかだと思っていた時期がありました。外側(ポーズの美しさや完成度)にこだわり、アドバンスポーズに挑戦しいくことこそがヨギーが進むべく道だと。しかし、腰を痛めてヨガが暫くできなくなり、自分の身体と向き合った時に、それが間違いであることを理解しました。 ヨガは外側にこだわるのではなく、内側を追求していくことであること。 ヨガは、身体を痛めつけるのではなく、心と身体のベストの状態を作ってくれるものであることを。


あなたは何のためにヨガをやっていますか? もちろんポーズを極めることが悪いのではありません。ただ、ポーズを極めることにこだわり、競い合うことによって、ヨガの本質から離れてしまう可能性があることを知っておいて下さい。本来ヨガはエゴではなく、癒しのためにあります。

 

私の現在の師匠は言います。


「ヨガは、ファンシーなポーズや難易度を競うものではありません。ヨガは、あなた自身のオーナーズマニュアル(取扱説明書)を発見する作業であり、何が自分の心や身体を癒し、最高の状態に導いてくれるかを探すためのものです。それは、あなたの人生をかけて、あなた自身の生徒になることなのです。」


皆さんも、是非自分自身の取扱説明書を見つけるヨガをしませんか? 英語ではパーパスフルヨガとも言いますが、何のためにヨガをするのか、どんな変化を期待するのか、目的を持ってヨガをする。ちょっとした思考の転換をすることで、ヨガは身体的にも、精神的にも、エネルギー的にも、あなたを最高の状態に導いてくれるはずです!


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