ヨガを「身体的」な側面に特化した時、最も重要な目的は「安定/強さ」と「柔軟性」の【バランス】であると思っています。
ヨガは柔軟性のためのものと思っている方が多いのですが、私がヨガを教える上での大切にしているのは、柔軟性だけをプッシュしてインバランスを助長するのではなく、あくまでも両方のバランスを整えること。
もちろん、ヨガ初心者にとっては、例えば前屈の際に手がスネにつく、床につく...といったある程度の可動域(柔軟性)は有益だが、柔軟性を強調しすぎると、身体にとって有益な域を超えてしまう可能性があることも知っておきたい。私たちの身体(骨や筋肉)構造が人それぞれ異なるがこそ、可動域も人それぞれ異なって当然なのです。
だからこそ、大切なのは、ポーズそのものよりも、ポーズに至る過程。使うべき筋肉が活性化できているのか、正しく支えているのか、とか、そういうことです。
誤解が多いのですが、ヨガのポーズは、お手本写真(あるいは完成ポーズ)の通りである必要はないのです。お手本はただ単にガイドでしかないことを忘れないで。
そして、この可動域と安定のバランスは、関節を健康に保つためにも大変重要になってきます。特に負荷をかける動きの場合、きちんと安定させる筋肉が稼働していないと、骨に近いデリケートな部分に負担がかかり、関節の劣化につながります。
可動域と安定のバランスが取れている時、英語で「Integrity of the joint(関節の完全性)」と言い、運動においても、日々の生活においても、それは私達の人生をより豊かにしてくれる重要なポイントとなります。
運動においても、日々の生活においても、これは私達の人生をより豊かにしてくれる重要なポイントとなります。
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