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  • 執筆者の写真yukorowe

エリートアスリートが取り入れる「リラクゼーション・トレーニング」で生活の質を高める!

更新日:2021年5月11日




「Parasitic Tension(寄生的緊張)」という言葉を耳にしたことはありますか?


私は英語で学んだので、日本語では別の言い方があるかもしれませんが、「ある動作を行う際に、必要でない筋肉を活性化してしまうこと」を言います。 これが生じる原因は、筋肉を稼働させることよりもリラックスさせることの方が神経学的により高いスキルが必要なため、必要でない筋肉までも一緒に稼働してしまう方が楽だからなのです。 わかりやすい例としては、デスクワーカーが手、指、前腕部の筋肉しか使う必要がないのに、仕事が終わる頃には肩と首、場合によっては顎まで疲れて凝ってしまうケース。

新しいことを学ぶ時にも、これは起こります。新しい動き行うことは神経システム的にとても複雑なプロセスなので、その複雑さを軽減するために、特定の関節の動きに規制をかけるのです。この新しい「動き」を最も効率的に稼働できるようになるには時間がかかる為、意図的に関節を緊張させたり、少しロックをかけたりして仕事の複雑さを軽減しているのです。慣れないことをやると体全体に力が入って緊張し、いつもより疲れるのはこのせいなのですね!

新しい動きを習得する際、短期的に見るとこの戦略はとても素晴らしいのですが、長期的に続いてしまうと効率的ではありません。特にスポーツのパフォーマンスとしては、寄生的緊張は身体に機械的なストレスを与え、効率的な動きができなくなってしまうため、有害なのです。

エリートアスリートほど、「リラクゼーショントレーニング」を重要視しており、パフォーマンスに必要な筋肉以外はリラックスさせることの大切さを知っています。使う筋肉(主導筋)の反対の筋肉(拮抗筋)をいかにシャットダウン(リラックス)できるかは、主導筋のパフォーマンスに大きく変わってくるのです。


世界的に有名なランニングコーチは、このように言っています。

「素晴らしいスピードのNo.1の秘密はリラクゼーションにある。それは、拮抗筋を早く完全にシャットダウンすることを可能にし、より強い力を好ましい方向に、素早く、より少ないエネルギーで稼働させることができるから。リラクゼーションはあなたが行う全てのドリルや走りの中で、習慣化されるべきなのです。」

さらに、呼吸時にも寄生的緊張は起こります。本来横隔膜が呼吸を司るメインの筋肉なのですが、腹部の緊張などによって、呼吸の補助筋肉である首の横の筋肉(斜角筋)や肋間筋などが過度に稼働してしまうケースです。こちらも余計な筋肉の緊張や疲れを引き起こす可能性があります。

リラックスをするためのトレーニングなんて不必要に感じてしまいますが、冒頭に記述したように、筋肉をリラックスさせることは稼働させることよりも難しいため、習得にはそれなりの訓練が必要になるのです。リラクゼーショントレーニングを行うことによって寄生的緊張を最小限にすることは、アスリートだけでなく私たち一般人にもとても大切なこと。余計な力を使わないようになれば、生活や運動のパフォーマンスが向上し、慢性的な痛みの改善にもつながります!


それでは、リラクゼーショントレーニングとはどのようなものなのでしょうか?


様々な方法がありますが、ワンダーワークスヨガでお勧めしている一つ目はリストラティブヨガです。リストラティブヨガは、リラクゼーションを習慣化する訓練と言っても良いでしょう。リストラティブヨガは神経系にダイレクトにアプローチして自律神経を整え、私たちが本来生まれ持ったヒーリング(癒す)能力を取り戻し、ストレスを軽減させます。

2つ目の方法としては、「筋肉と使う」ことと「リラックスさせる」ことを共存させる訓練をすること。例えば、ヨガのポーズを取る時に、しっかりと使っている筋肉を意識して活性化させ、それ以外の筋肉は意図的にリラックスさせるのです。


別の機会に簡単な方法をご紹介するので楽しみにしていてください!

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