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  • 執筆者の写真yukorowe

睡眠の重要性①:睡眠不足はあらゆる病気の引き金に!

更新日:2021年4月8日




睡眠が重要であることは皆さんご存知だと思いますが、なぜ重要なのかについてはなんとなく....いう方が多いのではないでしょうか。


今回は睡眠の重要性について、2回に分けてお話ししたいと思います。

1回目の今回は、睡眠不足の弊害について。


*私自身が神経系についてのティーチャートレーニングの際に学んだことに基づいて書いています。


【睡眠不足とアルツハイマー】



アルツハイマー病の原因物質として考えられているのがアミロイドβというタンパク質です。

このアミロイドβは脳の活動によって生産されるため、高齢者だけでなく、若い人の脳内にも存在しています。

通常体内の老廃物(組織中の異物、癌細胞、死んだ細胞や損傷した細胞)は、リンパ液によってリンパ管やリンパ器官によって運ばれ、排出されます。

脳の髄膜にもリンパが通っており、アミロイドβも脳内のゴミとして排出されていますが、その働きは特に睡眠時に活発になります。これは、睡眠時には脳が少し萎縮するため、リンパの流れが促進されるからと考えられます。


ところが、睡眠不足や質の悪い睡眠によって、アミロイドβがうまく排出されずに脳内に蓄積されていくと、神経細胞が破壊され、記憶障害などの症状を引き起こしてしまうと考えられているのです。


アメリカの研究によると、健常な人とアルツハイマー病の人とでは、アミロイドβの「生産量」にはさほど違いがなく、「排出する力」に差があることがわかりました。


そして、その「排出する力」は睡眠の長さや質と大きな関わりがあるのです!


つまり、十分な睡眠が取れないと、脳内のクリーンナップが十分に行き届かずに、アミロイドβがうまく排出できないということ!


また、アメリカの別の実験では、「一晩眠らないだけでもアミロイドβが増える」という報告もあるのです! 脳の健康の為に、睡眠はしっかり確保したいですね。





【睡眠不足と身体の不調】

また、以前にも書いたように、睡眠中には副交感神経が特に優勢になり、生命維持に大切な消化吸収やデトックスなどが促されます。その為睡眠時間が短かったり睡眠の質が悪いと、内臓機能や免疫機能の低下に繋がると考えられています。


現代人はストレスが多く、どうしても交感神経が優勢になってしまう傾向にあります。


ストレスに関する記事にも書きましたが、交感神経が優勢の時は、心拍が上がり、瞳孔が開き、呼吸は早くなり、血の気が多くなって「戦うか、逃げるか」がいつでもできるような状態になっています。


逆に副交感神経が優勢の時は「リラックスモード」。心拍や呼吸がゆっくりになり、この時に生命維持に大切な、消化吸収やデトックスが促されます。


この生命維持に大切な働きは、交感神経が優勢時には一時的に中断されてしまうので、交感神経優勢の状態が長期的に続くと、内臓機能が落ち、免疫力も下がってしまいます。


副交感神経が特に優勢になるのは睡眠時です。つまり、睡眠は生命維持のための大切な時間ということですね。


このように、睡眠は私たちが健康で幸せに歳を重ねていくために、非常に重要であることをしっかり覚えておきましょう!



次回は、睡眠の質を高めるためにできることについてお話しします!





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